加西市産業の概要(平成29年2月)
1.加西市の概要 (加西市のホームページから)
- ・面積:150㎞2
- ・都市計画区域:11,800ha
(うち市街化区域500ha、調整区域11,300ha) - ・人口:45,056人(H29.1.31) 52,107人(S60)
- ・年齢:65歳以上29.5%(H27) 12.9%(S60)
- ・昼夜間人口比率:101.8(平成22年国調より)
- (昼間、市内から市外へ通学・通勤する人よりも市内へ通学・通勤する人の方が多い)
2.加西市の産業の概要
(加西市産業振興計画 平成29年1月版より)
①市内総生産
●市内総生産額175,656(百万円)のうち
製造業が48%
83,923(百万円)を占める
●製造業(第二次産業)事業所、従業者数
平成26年度の事業所数753か所 (従業者数10,348人)
平成11年の事業所数1,166か所 (従業者数11,543人)事業所数は減少傾向
従業者数は横ばいから減少傾向
※第三次産業の従業者数は増加 H11 7,860人→H26 11,602人
●製造業が事業所数の27%、従業者数の43%を占め、加西市は全国や兵庫県内でも製造業に特化していると言える。
②製造業の動向(品目別製造出荷額)
平成26年度の製造品出荷額は2,514億円、出荷額等の増加傾向が続く。中心となるのは電気機械製造業、金属製品製造業、はん用機械製造業。
③加西市産業の位置づけと課題(従業員一人あたりの総生産比較)
●平成25年度の従業員1人当たり市町内総生産(GDP)で本市は6,748千円で平成21年度よりも純生産は減少している。近隣では減少している自治体が多い中で、福崎町、小野市が増加している。
製造業出荷額
平成26年度の製造業従業者1人当たりの製造品出荷額等は、本市は2,924万円で平成21年度と同水準で推移している。近隣自治体比較では加東市が大幅に増加し、福崎町、神河町も本市を上回る。
●雇用 失業率
平成22年度の失業率は近隣では市川町が7.55%と高く本市が6.58%とつづく。
●市町内雇用
平成22年度市内雇用者の比率では、本市は64%と平成17年度に比較して若干低下したが、近隣市の中では最も高い。近隣市と比較して、市内企業での雇用が安定している。
3.加西市産業の特性と課題
①加西市の特性と強み
①加西市の特性と強み●製造業が集積
加西市は三洋電気の創業地として知られ、協力工場として製造業が発展した。交通網の利便性から立地企業としては金属製品や電気機械器具、汎用機械、プラスチック製品などの製造業が産業団地に集積している。
●製造業を中心とする高い技術力
中小企業が中心だが、オリジナル技術などによる製品開発により、世界的にも高いシェア持つ企業もある。高い技術力や蓄積されたノウハウを持つ企業が多数立地している。
●道路交通網の良さ
中国自動車道加西ICが市のほぼ中央部にあり、加古川北ICにも近く、物流面のダブルアクセスで優位性がある。国道372号、県道三木宍粟線もあり、近隣地域とのアクセスも充実している。
●災害面でのリスクの低さ
日照に恵まれ、温暖・少雨。大きな河川や急峻な山地が無いので台風や豪雨、降雪による被害も少なく災害面でのリスクが小さい。
②課題
●年少人口・生産年齢人口の減少
少子高齢化に伴う年少・生産年齢人口が減少しており、地域経済活力の低下、医療・福祉需要の増加により現役世代の負担増加が懸念される。若者流出防止と流入促進・定住促進が課題。
●若年層を中心とする転出超過
自然減と転出超過により人口減少が続いている。20代の転出超過は5割(平成27年度)。
●市内雇用における人材不足、労働力不足
人材不足・労働力不足が市内事業者アンケートで最も多く挙げられている課題。
●サービス業の市内生産額の少なさ
第3次産業の中でサービス産業の生産性が低く総生産を押し下げている。
●工業用地の不足
市内4か所の工業団地はすべての区画で完売しており、加西市へ進出したくてもできない状況で工業用地の確保が急務。 製造業の多くが市街化調整区域・農業振興地域に立地し、法的規制により事業拡大が制限されている。