事業計画・予算の概要
平成29年度:事業計画 自 平成29年 4月1日 至 平成30年 3月31日 加西商工会議所
事業活動の基本計画
1.海外・国内経済環境の現状と対応
アメリカ・トランプ新大統領が発信する「TPPの離脱」「貿易不均衡の是正」「為替操作」など、「アメリカ・ファースト」を掲げて、対象国に対する政策は厳しいものがあります。日本の政財界トップはいち早く対応・訪米・会談の行動をとっておりますが、世界の動向には目が離せない状況下にあると認識しております。
一方国内では安定政権のもと、政府は「アベノミクスの加速」に向けて、経済成長を最優先した経済財政運営をめざしており、企業の競争力強化・地域経済の底上げこそが地方創生の実行でもあり、中堅・中小企業も大いに頑張る環境が整いつつあるといえます。
このような背景を念頭におきながら、加西商工会議所は、「将来を見据えたコンパクト化による会議所の効率的運営」および「加西市全体の活性化」につながる、とのコンセプトから 「アスティアかさい」への移転について決定し、7月には実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
2.製造力の強化・商業力の強化・消費力の強化
商工会議所は、中小企業の支援と振興が主たる役割であり、会員企業への還元が重要と捉え、引き続き「製造・商業・消費」の活性化を目標に取り組むべきと考えております。
(1)製造業における現場力の強化と、省エネによる固定費のコストカットの取り組み。
(2)商業における各個店の魅力創生と売上げUPにつながる、特産品の創出。
(3)それらを支援する継続的消費力の向上策、タイムリーな情報発信。
今年度も主たる3点の内容を事業化し、市内商工業の活性化に取り組んでまいります。
3.将来性豊かな加西創生事業の推進
県立フラワーセンターは、平成24年にリニューアルオープン、さらに平成29年4月に県立考古博物館分館が完成するなど、加西市にとっては大きな観光スポットとなります。また、北条市街地にホテル建設が決定し、インバウンドにも大きな期待を寄せております。
商工会議所では、平成24年より小学生親子を対象とした「夏休み産業・観光ツアーinかさい」を継続開催しており、今年度もさらにツアーの内容を充実し実施してまいります。 また、昨年の「第11回じば産物産展」も、市内外より9,000名の方々に来場いただき大変好評を得ましたので、本年度は規模の拡大も視野に入れ、集客力のあるフラワーセンターにおいて開催したいと考えております。
4.市内優良企業のPR・雇用促進支援
建設業界・製造業界をはじめとする市内企業の人材不足傾向が強まるなか、優秀な人材確保は企業支援の大きな柱となっており、今年度も「加西市雇用開発福祉協議会」と連携しながら、工夫を加えた「合同就職面接会」を開催するとともに、企業情報誌「FIT IN」の発行や、インターネットを通してタイムリーな雇用情報の発信に努めてまいります。
5.市内企業の優秀な人材育成支援
技能や技術の伝承は、中小企業を継承していくための重要課題と受け止め、「企業は人なり」の基本を重視しながら、各種の人材育成プログラムを提供し、中小企業の管理力向上を目指した人材育成に取り組み、「人は財産」との考え方で推進してまいります。
6.会員サービスの向上ならびに会員加入の促進
会員企業へのサービス活動はもちろんのこと、それに応えるための職員のスキルアップに努め、巡回指導と窓口相談ならびに各種支援制度の推進に継続して取り組みます。また、会員加入についても、各種補助金制度の利用拡大や創業支援等の一般相談業務、会員交流事業、生命共済事業など、各種事業への参加を通して新規加入への有益性を説明し推進してまいります。